東京最終日
今日も引き続き東京ネタ。
しつこいのでこれで最後
出張の目的は終了したが、土日まで滞在を延泊した。
この最大の目的は、父親と会うこと。
父親と会うときは、東京にいるときから、決まった儀式があった。
まず先祖の墓参り。
日暮里にある「養福寺」という寺に山崎家の墓がある。
私の母親はじめ、先祖代々が眠っている。
あらためてこの寺の仁王門、重要文化財になってたんだね。
墓参りの後は、必ず浅草に行く。
小さいときから、新年や入学・進学など家の行事は全部浅草だ。
だから理由はなく浅草が好き。
汚い街で発展途上国のような臭いがする街。
人種も多種多様。身分も多種多様。
ごった煮の街。
和食のうまい店の代表格が全部そろっている。
下町だから、気取らず食べる店ばかり。
北野たけしが下積み時代に通ったというこんな店もあるよ。
その名も「捕鯨船」。
メニューはクジラばっかり。
昔はもっと裏手にあったけど、有名になって移転したんだね。
看板に「鯨(ゲイ)を喰って芸を磨け!」ってさ。
まず厄払いも兼ねて浅草神社で祈祷してもらった。
離れて暮らす父親としては、息子が厄払いすることで、かなりホッとするらしい。
浅草寺周辺を散歩しながら、親子で世間話を繰り返す。
今まで目にも留まらなかった五重塔。
すっかり観光客気分で写真撮ったりしてみたりして
食事は私の行きたい店に連れていった。
久々の東京で、絶対食べたかった「釜めし」。
釜めしを食べたいときに必ず行く釜めし屋さん「むつみ」。
浅草には他にも「釜めし春」とか有名店があるけど、そんなの目もくれない。
古びた玄関の引き戸をガラガラっと開ける。
座敷にちゃぶ台がいくつもあって、古い旅館の朝食会場みたい。
いろんなお客さんが賑やかに食事と会話を楽しんでいる店。
えびしんじょう、まぐろとろさし、やきとり、厚焼たまごなどなどつまみながら昼間っから酒を飲んだ。
当然シメは釜めし。
定番五目釜めしにしたけど、種類も豊富。季節ものもあるので、時期を楽しめる。
おこげの感じがまたよい
親父の移住は確定的になった。
あとは、物理的な問題を片付けるだけ。
来年の正月は沖縄で一緒に過ごすと、決めた。
うまくいくといいけど・・・
遅くならずに帰りたいという親父の意向で、夜になる前に別れた。
次逢うときは、話が具体的になっているときだろう。
夜は、「奴」とふたりで会った。
私が高校生のときから浅草にある、古い炉端焼き屋に行った。
素材をただ目の前で焼くだけの店。
けむりがモウモウとしている大衆酒場のカウンターで、
「奴」とふたりで将来の日本や世界を語り合った。
完全に他の客から浮いていたね。
10歳以上年下だが、夢に向かって走り続けている奴はおもしろい。
沖縄でもこんなエネルギーを持っている若い力に会いたい。
日本を変える、世界を変えることができるのは、これからの若い力だ。
東京じゃなきゃ刺激がない、なんて思わない。
どこにいても意識さえ変われば飛躍することはできるハズ。
そんな環境やキッカケを沖縄で創っていければと思う。
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