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2012年9月 3日 (月)

シリコンバレーに滞在して感じること

2年ぶりにシリコンバレーに来てみたが、前回初めて来たときより、落ち着いて観察できたからか、それとも前回より現地の日本人と多く話す機会がもてたからか、日本とこっちを冷静に見つめることができた。
 
 
 
 
 
よくエンジニア天国と表現される。
 
 
 
それは勤務時間も自由で、風通し良く上下関係などない社風、そして常に新しいことに挑戦していく環境や社風が整っているからだ。
さらに食事やおやつ&ドリンクは全てタダか割安。ジムにビリヤード、プールにこの上ない福利厚生も整備されている。
 
さらに給与も厚遇されているとなればこの上無しだ。
 
 
 
 
ただスタートアップしたての企業も、
そうだろうか。
 
 
 
上記のような企業は、ある程度成功を収めてそれなりの規模になったからできることで、社員もその企業に雇われているからこそ受けれる恩恵である。
 
 
ビジネスをスタートしたばかりの人は、縛られるものこそ少ないものの、事業継続とビジョン達成のために緊張感いっぱいで、がむしゃらに働いているのである。
  
なぜならシリコンバレーでスタートするビジネスのほとんどが失敗するのだから。
 
 
成功する25%弱に入るためには、並大抵の努力では済まない。
 
 
 
 
一方で、雇われている社員でさえも、成果を出すために必死だ。
 
 
日本のような、労働基準法の弱者保護を理由にした解雇制限規制は緩く、「明日から来なくていいよ」という環境に身を置くという厳しさがあるため、常にアウトプットを意識し、成果を出し続けなければならない。
 
 
 
エンジニアだからといって、ただプログラムができればいいわけじゃない。
そんな人は五万といるからだ。
マーケティング、対人交渉スキル、UI・UXなどデザインスキルなど、1人で何役もこなせて一人前のエンジニアとして評価される。
 
 
 
日本でいうオタク系で生き残れるのは、特殊技能を認められたごく少数だ。
   
 
 
シリコンバレーの企業だと
社員同士で親身になって教え合うことは少ないらしい。
 
 
 
 
それは、同僚に自分のスキルを分け与えたら、明日の自分の居場所が無くなる可能性があるからだ。さらに会社への帰属性が薄いので、職を転々と変えるのが常識。だから今日の同僚が明日の敵になるわけ。
 
 
 
  
 
ハッカソンやMeetupなどで自己研鑽とスキルUPには余念がない。
 
だって勝負しにシリコンバレーに来ているのだから。
 
 
 
要は自分の内部から湧き出る動機付けで日々のモチベーション管理を自ら当たり前にできる自己を律する集団の世界。
ネガティブ思考や、人に管理されて指示されないと動けない人など、生きていけない、というか置いていかれる。
  
 
 
 
 
 
日本や沖縄に置き換えて考えてみよう。
 
 
 
 

とかく日本人は調和を重んじる。
 
 
 
バランスとか、察するとか、空気を読むとか
年功序列や、礼節、規律など
日本独特の文化が老若男女に浸透している。
 
組織運営で「和をもって大と成す」とか
人材育成では「切る捨てるより拾う救う」を
美徳としているのも特徴だ。
 
 
 
 
 
侍(samurai)スピリッツとして
「君に忠、親に孝、自らを節することを厳しく、下位の者に仁慈を以てし、敵には哀憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」なども精神文化としてうっすらと未だに根付いている。
 
  
 
 
日本の美しい精神文化は無くしてはならない。
別にどっかの都知事みたいな右翼でも何でもない。
愛国より世界平和を選ぶ人です。
 
 
 
でも、守るべき文化は絶対に守るべきだ。
 
 
 
ある外国人がこう言ったそうだ。
 
 
「世界が滅びるとき、絶対に滅亡してほしくない人種は日本人だ」と。
 
 
 
シリコンバレーという独特な土地に身を置く経営者たちにも、日本文化を愛して止まない人たちがいた。

スティーブジョブズ
ウィリアム・ヒューレットとデビッドパッカード
ORACLE CEOのラリー・エリソン

などなどだ。
 
 
 
 
 
でも、なんで国力や人間力が世界的に見て弱くなったのだろう。
  
 
 
 
昔の日本人には、上に書いたような人徳や美徳の他に
強さや信念や根性があった。
 
不屈の精神ってやつだ。
  
 
 
 
安定を求め、出る杭になることを避け
世間体からはみ出さないように横並びの生き方を
子どもにまで強要する社会。
 
 
 
 
アジア、アフリカ諸国が台頭し
ここ数年で、人材のグルーバル化は必至だ。
 
 
 
日本人だけで鎖国のようなことをしていたら
日本や沖縄の未来に希望はもてない。
 
 
 
 
文部省は、横並びの教育をやめ
使えない英語教育を全面的に改革し
正解を導き出す一定水準大量生産型から
正解の無い世界で生きる力を付ける個性の重要性を
教育の中で身につけさせなければならない。
 
 
 
 
会社だって同じだ。
 
 
 
 
社員ひとり一人が自己を律し
コミットした成果を出すことが当たり前になれば
高いレベルの自由を謳歌できるハズ。
 
 
 
そこに日本的な美徳である
「調和」「家族愛のようなチーム」「切るより育てる」
文化が両立できている企業体創造を目指したいと思う。
 
 
 
 
そこには、
「想いやビジョンの達成(自己実現)を本気で考え実行へ」
「誰かがやってくれる、より自分が」
「安定や維持は衰退の始まり。常に変化と攻めの意識を」
「原因は我にあり。環境や他人のせいにしない」
「『叶う』は『吐く』からマイナスを無くした言葉。常にプラス志向で」
「できない理由より、どうすればできるかを考える」
「悩むぐらいなら失敗を恐れず実行」
「正義や軸、理念からぶれることは断る覚悟で」
「ゴールが同じなら躊躇せずに本音直球トークで衝突を恐れない」
「仲間のことを本気で愛する、思いやれる集団」
 
などのマインドを持ち合わせた集団になる必要があるわけ。

 
 
 
どこの企業にも言えることだが
 
そこそこやっておく社員や
リスクより安定ばかり望む社員、
いつまでも雇用される側の視点で経営視点になれない社員ばかりでは
企業は衰退の一途だ。
 
さらに先読み力が弱く、目先のことに振り回される経営者となれば
目も当てられない。
 
 
 
 
日本企業は世界に太刀打ちできるにようになるには
最後は「人」の力だ。
 
 
人間力UPや人財教育に
金と時間を投資し続けなければ
少子化していく国に未来は無い。
  
 
 
 
世界から尊敬されるビジネス力と人間力を併せ持つ
日本人文化を醸成できないだろうか。
 
 
 
沖縄の独特な地域特性(地理的要素、民族要素)が
良い方向へ循環を始めたとき
日本が失いかけている文化やマインドを
成功事例として発信していけるハズ。
 
 
 
 
シリコンバレーに来たことで
そんなことをグルグルと毎日考えている。
 
 
 
 
批判や評論ではない。
 
 
 
 
自分にやるべきことを課す意味でも
このブログに書いておくわけだ。
 
 
 
 
 
9月2日で沖縄移住、5年目突入!
 
 
 
 
やるべきことがてんこ盛りだ。
 
 
 
 
あっと言う間に沖縄移住10年を
迎えちゃうんだろうな。
 
 
 
 
一度きりの人生。
やり切って一生を終えたい。

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コメント

ごかぼさん

お疲れ様です。

>世界から尊敬されるビジネス力と人間力を併せ持つ日本人文化を醸成できないだろうか。

この言葉に共感しました。

企業誘致活動に携わっていたころから、私の中にあった疑問がこの一言に表れています。

そして
>日本企業は世界に太刀打ちできるにようになるには最後は「人」の力だ。

この言葉にも大いに賛同します。

ああ、頑張らねば・・・
ありがとうございます!

投稿: しましまん | 2012年9月 4日 (火) 10時30分

しましまんさん

私もガンバリマス!
これからもご指導よろしくお願いしますhappy01

投稿: ごかぼ | 2012年9月 4日 (火) 14時58分

ごかぼさん、逆です(汗)

私の方がご指導頂く予定です(笑)
頑張りましょ!

投稿: しましまん | 2012年9月 4日 (火) 15時07分

しましまんさん

何をおっしゃいますかーcoldsweats01
では情報交換の場でもセッティングしたいですね。
沖縄や地元のことなど、もっともっと教えてください!

投稿: ごかぼ | 2012年9月 5日 (水) 16時30分

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