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2014年1月19日 (日)

名護市長選挙と普天間基地移転を考察してみる

このテーマで書くこと、勇気が要りますね。

身近に賛成・反対それぞれの立場の人がいますから。

狭い沖縄で敵を作ったり感情を害したりすることはしたくありません。でも沖縄の若い世代の人材育成に携わる身として、常日頃から自分の意見や主張をするように話していますし、発言リスクを負うことで、自分の今後の言動にも責任持ちたいですからね。

人によっては「お前はよそ者だろ」と思う人もいるかもしれません。その通りです。うちなんちゅではありませんね。でもうちなんちゅと同等かそれ以上に沖縄のことを真剣に考えているという認識はあります。税金を納める1人の県民として、大好きな沖縄の未来を憂いています。



話の本質に入りますが、
基地問題と原発問題って似て非なるものだと考えていました。


まず似ている部分。

それは、客観的に考えると「負担が大変だよな。なんとかしてあげないといけないね」という思考が働くのに、当事者として考えると「自分の近くに基地も原発も移設してほしくない」という総論と各論が正反対なところです。


ただ非なる部分としては、

原発は地域として散々もめた経緯があるとしても、誘致合意した上での結果ということ。雇用や経済効果に期待してリスクを受け入れたという当初の判断があるわけです。

沖縄の基地負担については、戦争で侵攻された結果、沖縄県民の意思に関係なく戦後アメリカ統治下におかれ、日本国復帰後もそのまま既成事実として現存しているということ。
戦争で日本の捨て石になるため、日本本土で唯一の地上戦を繰り広げ、戦争という殺戮を正当化した異常行為の中で、大量の人間(国籍問わず)の尊い命が失われ、日本人が日本人を殺すという信じられない精神状況の中、アメリカの侵攻を民間人を巻き込んで時間稼ぎをした歴史の犠牲になっているということです。


なので、今回普天間の安全のためだろうと、経済振興のためだろうと、沖縄県に基地を新設するということは、沖縄県民が誘致に合意したことを証明するわけで、今までの賛成反対の主張の質とは大きく異なる意味をもつ歴史認識を変える結果になると思っていました。


年末の沖縄県知事の決断は正直ショックです。
ただ、18年も結論の出ないまま同じ県民が賛成と反対で分裂することは本当に良くないことだと思っています。年齢や健康状態を考えると、知事だって自分の目が黒いうちに最後にケリを付けて、県民がいがみ合うことなく平和で経済発展した沖縄の未来を考えるのも自然なことだと思いました。官僚だったからからこそ日本国をどうするかの視点も持ち合わせているでしょうし、沖縄県全体を俯瞰する視点もあるでしょうし、落としどころを考え苦渋の決断で結論を出したということも理解できました。

ただ沖縄県知事が当選した時は、辺野古移設反対を表明しており、県外移設を推進する内容でしたので、民意を反映したという結論ではなく、知事の独断ということになります。それに対して今回の名護市長選挙は、民意の反映です。もし賛成派が当選すれば、それこそ県民の意思で基地を誘致したことになります。



私は名護市民ではありませんので、かなりドキドキして今日は見守っていました。結果として反対派の稲嶺知事が続投になりましたが、賛成反対それぞれの立場での遺恨は残ります。また先の見えないいがみ合いが始まるということです。



民意で基地を誘致しなかったということは良かったと断言できますが、問題の先送りに対して本当に良かったのかというと、県民ひとり一人の様々な心情を想像すると自信と確信は持てないままです。



沖縄振興予算についても述べておきます。
この資金は、基地移設の見返りや選挙の票取りのため、駆け引きするための金ではないと思っています。戦争で捨て石となり廃墟となった沖縄へ、もっとさかのぼれば琉球王朝という独立国を日本が支配し振り回した代償として沖縄に対する振興資金だと思っています。そのためにも、早く「自立するまで時間はかかったけれど、相当な日本国民の税金を投入して支援してくれてありがとう。もうこれからは自立したから他の地方都市と同等でも大丈夫だよ」という時期がこないといけないとも考えています。



私自身も人材育成事業の中で、日本国民やアメリカ国民の税金を利用させていただいているわけですが、『人』という側面から少しづつ実績を重ねていくことで、5年10年スパンで長期間かかるかもしれませんが、依存体質から自立できる人材を輩出していくことで、何か貢献したいと思っております。



とにかく自分ができることを少しずつでも積み重ねていくだけです。
沖縄の明るい未来を信じて。

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