介護の未来を求めて東京へ by Ryukyufrogs
金曜早朝便で東京入りして日曜最終便で沖縄に戻るという濃密なスケジュールを楽しんできました。
そもそも何でfrogs生と東京に行くことになったのかっていう話なんですが、簡単に言うと、わずかな可能性に賭けて沖縄から飛び出して調査したいという彼ら彼女らの情熱がそうさせたということです。
9月末にRyukyufrogsで1泊2日でサービス集中構築合宿を実施した時の話です。
1つのチームが介護の世界を良くするサービスを構築するために現場を知ろうと、沖縄県内7つの介護施設に訪問し、約100人の職員にインタビューを繰り返したところ、日々忙殺されている職員からは、「サービスが良いのは理解できるけど、人手不足で時間もないからこれ以上プラスαできないかも・・・」と言われる始末。その原因はIT化が進んでいない、進ませたくない現場の状況があり、アナログ重視で紙に書く業務が多いからこそ、介護以外の業務にかなりの時間が割かれているという矛盾があったりで、インタビューすればするほど悶々とするわけですね。現場の賛同を得られないんだから、自分たちのサービスは受け入れてもらえないのではないか、、とかなり凹んだ状態になっていました。
frogs生が『介護×IT』のテーマでサービス構築にTRYしたのは、Ryukyufrogsを7期継続してきて初めてのケースですが、私、実は前職で介護施設の運営に携わったことがあるんですね。自分が携わっていた業界のことを真剣に学ぼうとしているfrogs生を見ていて知らんぷりできるはずがありません
私が介護業界の運営に携わったのはさかのぼること10年前。当時ズブの素人で、その素人が介護の運営を始めるわけですから、逆に完全にサービスを受ける利用者や家族側の視点に立って判断するように心掛けました。要は自分の親を預けたいと心から思える施設を作れるか、ということです。そこで始めたのが、素晴らしい介護をしているという施設へ見学行脚しまくるということですね。介護はできなくても、介護業界を俯瞰して良い施設、悪い施設を見分けられるぐらいにはなっていました。
その中でも、力強く素晴らしい信念と、それを実現するためにすさまじく大変な改革の道のりを私に教えてくれたいづみケアセンターの内田施設長の顔がすぐに思い浮かびました。その当時受けた衝撃と確信は今でも私の中に根付いています。それだけインパクトのある方を、どうしてもfrogs生たちに紹介したくなり連絡したところ、すぐに相談に乗ってくれるという話になり、frogs生につなぎました。
frogs生たちですが、内田施設長と電話で話すうちに、みるみる表情が変わっていきます。それは介護への志が高く、利用者と家族のためなら労を惜しまないという姿勢に感動したからです。内田施設長も「サービス開発に協力するから、うちの施設を実験台にすればいいよ」と言っていただき、電話を切った後、どうしてもその施設をこの目で見てみたい!という衝動をfrogs生たちは抑えられなくなったわけです。
大学生や高校生にとって、フライトや宿泊費を負担してまで東京に行って調査することは、結構な決断になりますが、私に「東京に行って内田施設長に会っていづみケアセンターの施設見学がしたいです!」という決断を伝えてきました。
応援したくなりますよねー
内田施設長に相談したところ即快諾。それで今回の3人旅が実現したという経緯です。
内田施設長に相談したところ即快諾。それで今回の3人旅が実現したという経緯です。
だいぶ前置き長くなりましたが、ここからは写真付きでこの旅をリポートしたいと思います。
いづみケアセンターの見学はなんと10:30〜17:00とほぼ丸1日。通常こんなに長い滞在は忙しい施設にとってありえない話だと思いますが、沖縄から来たfrogs生を最高のおもてなしでお迎えしていただきました。
施設長インタービュー、施設見学、看護・介護職員インタビュー、施設食体験、利用者様インタビューなど、見学メニューもてんこもり。
すごい充実した時間を過ごせたと思います。
施設見学の最中、焼き芋と芋煮を庭で利用者さんと職員が楽しんでいる光景に遭遇。
たくさんの利用者さんがいらっしゃるので、施設内の写真を撮ることは遠慮していたのですが、とても和やかで楽しそうだったので後方からパシャリ。
『ご自分の家のように、好きなことを好きなときに、、、』
言うのは簡単ですが、これってとっても難しいこと。
職員の業務効率を優先すれば、1日のタイムスケジュールを決めて、いかに効率よく食事や風呂、トイレなどを済ませることが重視されるようになるのですが、それでは刑務所と同じ。
人のために役立ちたいと思って介護業界に飛び込んだ職員は忙しさのあまり効率を求めすぎてその志を忘れ、利用者もわがままを言うと職員に悪いし、優しくしてもらえないから言いたいを我慢するようになり、家族も施設に預けているという後ろめたさから職員や施設に言いたいことが言えずに「いつもありがとうございます」とだけ言うようになる、という矛盾だらけの施設が多い中、職員は自分の判断で利用者様に寄り添い、利用者様は自分の家のように楽しく日々を過ごし、家族は自宅にいた時より穏やかな笑顔を見せる利用者を見て心から安心してくれる、そんな施設がここにあるわけですね。離職率の高い介護業界で、職員の離職率が低いというのは、その証拠。同じ忙しさでも、自分の仕事に誇りをもち、やりがいを感じながらできるって大事ですよねー。
利用者様へのインタビューで、「あなたと一緒に写真が撮りたい!」と言ってくれた方と記念写真。(許可いただいております)
このお母さん、実は以前住んでいた場所が私が住んでいた場所とすぐ近くで、祭りや美味しい店の話でとっても盛り上がり、それで記念写真という話になったんですね。とっても楽しいゆんたくができました。ありがとうございました!
一日中対応していただいた内田施設長と石川部長とfrogs生との記念写真がコレ。
2泊3日の旅程の中で、frogs生は4つの介護施設を見学しているわけですが、志高くビジョンを掲げ、それを何年も苦労しながら実現してきた施設運営を目の当たりにしたことで、施設を見極める基準がfrogs生の中でハッキリと芽生えたと思います。
本当に東京に来てみて良かったね。
12月13日に開催する『Ryukyufrogs Leap Day』に向けて頑張ってねー!
私と内田さんのツーショット
10年前の出会いがキッカケとなり、私が介護業界を離れてもなぜかお互い連絡を取り続けていたおかげで、今日の再会につながるというご縁。以前沖縄で老人保健施設の全国大会が開催された際にも沖縄で再会しているので、厳密には3年ぶりの再会ですね。本当に感謝です。
夜は夜で、懇親会まで企画していただくという歓迎ぶり。
施設最寄り駅がある東松山市って、日本3大やきとりの街なんですって!
当然イチオシの名物『カシラ焼きの辛味噌付け』をオーダー。
めっちゃ美味しかったです!
1軒目は早々に19時に切り上げ、2軒目に突入!
施設職員の方々も合流し、熱い語らいが続くのでしたー。
frogs生たち、すごい経験しているよね。
本気でその業界の良くしようサービスを考え、本気で業界の方々100人以上にインタビューし、だからこそその業界で有名な志高い人と意見交換ができるわけで、どんなキャリア教育より、よっぽど素晴らしい体験だと思います。
私自身は、あたらめてビジョナリー経営の重要性を再認識しました。IT、不動産、介護、ホテルや飲食、金融、物流など様々な業界あれど、どの業界にもいい会社とそうでない会社があるわけで、その差って、明確なビジョンが存在し、それを実現しようとする徹底力が現場レベルまで行き届いているかどうかってことなんですよねー。
おまけネタ。
ちょうど上京していた時期がハロウィンだったので、ナースゾンビの集団に池袋駅で遭遇!
ハードな3日間だったけど、楽しい思い出いっぱいできたね。
私はスキマ時間に、日本橋三越で開催されていた食のイベント「日本橋三四四会(みよし会)が贈る味と技の競演」におじゃましました。
これ、日本橋近辺の老舗料理屋さんが結集して、世界に誇る和食を楽しんでもらうという贅沢な企画なわけです。
私は中学からの幼馴染が切り盛りする鮨コーナーへ直行。
まぐろ鮨をいただいちゃいました
彼が経営するお店『日本橋吉野鮨本店』
何度もこのブログで紹介しているけど、ぜひ行ってみて!
ということで、過密スケジュールをぬって差し込んだ東京出張でしたが、とっても意義深く意味のある時間となりましたー。
今回、frogs生の東京視察でご協力いただいた様々な関係者の皆さん、本当にありがとうございました!
いづみケアセンターの見学はなんと10:30〜17:00とほぼ丸1日。通常こんなに長い滞在は忙しい施設にとってありえない話だと思いますが、沖縄から来たfrogs生を最高のおもてなしでお迎えしていただきました。
施設長インタービュー、施設見学、看護・介護職員インタビュー、施設食体験、利用者様インタビューなど、見学メニューもてんこもり。
すごい充実した時間を過ごせたと思います。
施設見学の最中、焼き芋と芋煮を庭で利用者さんと職員が楽しんでいる光景に遭遇。
たくさんの利用者さんがいらっしゃるので、施設内の写真を撮ることは遠慮していたのですが、とても和やかで楽しそうだったので後方からパシャリ。
『ご自分の家のように、好きなことを好きなときに、、、』
言うのは簡単ですが、これってとっても難しいこと。
職員の業務効率を優先すれば、1日のタイムスケジュールを決めて、いかに効率よく食事や風呂、トイレなどを済ませることが重視されるようになるのですが、それでは刑務所と同じ。
人のために役立ちたいと思って介護業界に飛び込んだ職員は忙しさのあまり効率を求めすぎてその志を忘れ、利用者もわがままを言うと職員に悪いし、優しくしてもらえないから言いたいを我慢するようになり、家族も施設に預けているという後ろめたさから職員や施設に言いたいことが言えずに「いつもありがとうございます」とだけ言うようになる、という矛盾だらけの施設が多い中、職員は自分の判断で利用者様に寄り添い、利用者様は自分の家のように楽しく日々を過ごし、家族は自宅にいた時より穏やかな笑顔を見せる利用者を見て心から安心してくれる、そんな施設がここにあるわけですね。離職率の高い介護業界で、職員の離職率が低いというのは、その証拠。同じ忙しさでも、自分の仕事に誇りをもち、やりがいを感じながらできるって大事ですよねー。
利用者様へのインタビューで、「あなたと一緒に写真が撮りたい!」と言ってくれた方と記念写真。(許可いただいております)
このお母さん、実は以前住んでいた場所が私が住んでいた場所とすぐ近くで、祭りや美味しい店の話でとっても盛り上がり、それで記念写真という話になったんですね。とっても楽しいゆんたくができました。ありがとうございました!
一日中対応していただいた内田施設長と石川部長とfrogs生との記念写真がコレ。
2泊3日の旅程の中で、frogs生は4つの介護施設を見学しているわけですが、志高くビジョンを掲げ、それを何年も苦労しながら実現してきた施設運営を目の当たりにしたことで、施設を見極める基準がfrogs生の中でハッキリと芽生えたと思います。
本当に東京に来てみて良かったね。
12月13日に開催する『Ryukyufrogs Leap Day』に向けて頑張ってねー!
私と内田さんのツーショット
10年前の出会いがキッカケとなり、私が介護業界を離れてもなぜかお互い連絡を取り続けていたおかげで、今日の再会につながるというご縁。以前沖縄で老人保健施設の全国大会が開催された際にも沖縄で再会しているので、厳密には3年ぶりの再会ですね。本当に感謝です。
夜は夜で、懇親会まで企画していただくという歓迎ぶり。
施設最寄り駅がある東松山市って、日本3大やきとりの街なんですって!
当然イチオシの名物『カシラ焼きの辛味噌付け』をオーダー。
めっちゃ美味しかったです!
1軒目は早々に19時に切り上げ、2軒目に突入!
施設職員の方々も合流し、熱い語らいが続くのでしたー。
frogs生たち、すごい経験しているよね。
本気でその業界の良くしようサービスを考え、本気で業界の方々100人以上にインタビューし、だからこそその業界で有名な志高い人と意見交換ができるわけで、どんなキャリア教育より、よっぽど素晴らしい体験だと思います。
私自身は、あたらめてビジョナリー経営の重要性を再認識しました。IT、不動産、介護、ホテルや飲食、金融、物流など様々な業界あれど、どの業界にもいい会社とそうでない会社があるわけで、その差って、明確なビジョンが存在し、それを実現しようとする徹底力が現場レベルまで行き届いているかどうかってことなんですよねー。
おまけネタ。
ちょうど上京していた時期がハロウィンだったので、ナースゾンビの集団に池袋駅で遭遇!
ハードな3日間だったけど、楽しい思い出いっぱいできたね。
私はスキマ時間に、日本橋三越で開催されていた食のイベント「日本橋三四四会(みよし会)が贈る味と技の競演」におじゃましました。
これ、日本橋近辺の老舗料理屋さんが結集して、世界に誇る和食を楽しんでもらうという贅沢な企画なわけです。
私は中学からの幼馴染が切り盛りする鮨コーナーへ直行。
まぐろ鮨をいただいちゃいました
彼が経営するお店『日本橋吉野鮨本店』
何度もこのブログで紹介しているけど、ぜひ行ってみて!
ということで、過密スケジュールをぬって差し込んだ東京出張でしたが、とっても意義深く意味のある時間となりましたー。
今回、frogs生の東京視察でご協力いただいた様々な関係者の皆さん、本当にありがとうございました!
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